多通貨対応紙幣計数機
ジェットチェッカー導入事例

台湾大手警備会社

現金・貴重品の警備輸送大手企業で採用。銀行や交通機関、店舗からの集金後に計数業務で活用。

台湾大手警備会社

企業概要

会社概要 台湾大手警備会社
顧客先銀行 22銀行
顧客先交通機関 国営・公営企業4社含む多数
その他顧客先企業 郵便局、大手百貨店、コンビニエンスストア、大手飲食チェーン、ガソリンスタンドチェーン、証券会社、大手メーカーなど6,000以上
現金輸送車 300台以上(防弾・盗難防止仕様)
従業員 1,000人
事業内容 台湾大手警備会社グループにて現金、貴重品の警備輸送に特化した業務を行う

導入企業について

導入企業は、40年近い歴史を持つ台湾大手の警備会社グループにて、「現金・貴重品輸送に特化」した警備会社です。銀行ATMや銀行の支店からの現金輸送、電車や地下鉄といった公共交通機関からの現金輸送、そして郵便局、百貨店、コンビニエンスストア、飲食店、ガソリンスタンド、証券会社などの現金並び貴重品輸送を一手に引き受けています。親会社は台湾有数の警備会社(上場企業)となり、フルラインアップの警備業務をカバーする一大グループを形成しています。

6,000以上の企業との取引実績には、アジア金融機関総資産ランキングに名を連ねる銀行や、国営ならび公営の交通機関や郵便局、証券会社、そして台湾を代表する大手メーカーや百貨店、コンビニエンスストア、飲食チェーン、ガソリンスタンドチェーンなどが含まれます。物流インフラの中でも、特に重要性の高い現金・貴重品輸送を台湾全土で担い続けています。

ジェットチェッカー導入前の課題

導入企業は、「顧客の売上金(現金)を安全に輸送し、計数した上で口座入金する」という警備輸送が本業です。このため、大量の現金を迅速かつ正確に計数した上で、できるだけ早く顧客口座への入金処理を行わなければなりません。導入企業が抱えていた課題は以下の通りです。

(1) 大量の紙幣処理対応の効率化

導入企業は、顧客から毎日、数百万枚、数千万枚といった売上金を回収し、それを全国に設けられたセンターで集中処理しています。そして顧客からは「正確な処理」と「迅速な入金」が期待されています。このため、正確さと迅速さの両方を両立させねばなりません。

現金を回収する時間帯は、店舗の営業終了後、つまり夜間である場合が多いのが実情です。提供するサービスレベルにもよりますが、顧客によっては回収後、すぐに計数を行い、翌日の入金を希望する場合もあります。しかし、台湾では5年前と比べて約20%最低賃金が上がっていることに加えて、時間外労働は最初の2時間は33%増し、3時間以降は67%増しとなり、人件費負担が増加しています。

このように、正確さ、迅速さを確保しつつ、増加する人件費負担に対応しなければなりませんでした。

(2) 偽札対策

金融機関の場合は、カウンターで受け取った現金に偽札が含まれていないかをすぐに確認したり、ATM入金時に偽札でないかをすぐ判別できます。しかし、百貨店、コンビニエンスストア、カフェチェーン、ガソリンスタンドなどの場合、受け取った紙幣が偽札かどうかをその場で判別することは少ないため、回収した現金に偽札が入っている可能性があります。

偽札を誤って正しい紙幣として処理してしまうと、警備会社側の損失となってしまいます。よって、業務効率化に加えて、偽札を瞬時に高精度で判別できる計数機が必要となっていました。

ジェットチェッカーの導入範囲・効果

ジェットチェッカーは、導入企業で回収してきた現金を集中処理するセンターで導入されています。台湾全土に複数のセンターがあり、合計で数十台のジェットチェッカーが使用されています。1台のジェットチェッカーが1日に計数する紙幣は、数百万枚になります。

警備員・警備車両による顧客の売上金回収後、車両は集中処理センターに向かいます。到着後、顧客から預かった売上金をセンターの担当者に渡し、計数担当者が各社・各店舗ごとに計数を行います。計数完了後、警備会社側の手数料を差し引いた金額を算出し、顧客と取り決めたタイミングで顧客口座に振り込む、という流れです。

ジェットチェッカー導入後、紙幣計数自体の迅速化、計数エラーの減少により、1顧客あたりの売上金処理にかかる時間を短縮できました。