かつては、金融機関や駅、大規模商業施設に限られていた「入金機」ですが、現在では飲食店・スーパー・病院・リサイクルショップなど、多くの中小店舗でも導入が進んでいます。
ところが、意外と多いのが「売上金を確認せずに、そのまま入金機へ投入している」というケース。
しかし、それは非常にリスクの高い行為です。
「入金機は高性能だから、売上金はそのまま入れている」という方も多いかもしれません。
しかし入金機は、現金という“実物”を処理する機械です。ATMのようにデジタルデータをやり取りするのとは違い、紙幣の状態や異物の混入によって、処理エラーが発生する可能性があります。
ここでは、入金前に必ず紙幣を確認・計数すべき理由を3つ紹介します。
売上金の紙幣を輪ゴムやクリップで束ねる店舗は多くあります。
しかし、これらが紙幣と一緒に入金機へ投入されると、機械が紙幣を正しく読み取れないことがあります。
仮に一部の紙幣が未計上のまま処理されると、売上金の金額にズレが生じ、回収後の精算トラブルにつながる可能性もあります。
長期間流通した紙幣は、折れ・汚れ・破れが発生していることがあります。
こうした状態の紙幣は、入金機が「異常」と判断して誤って除外してしまうことがあります。
結果として、正しい金額が反映されないリスクが発生します。
入金機は、内部の多くの機械部品によって紙幣を処理しています。そのため、使い続けるうちに部品の摩耗や劣化が避けられません。
見た目には正常に動作しているようでも、実際には金額の認識精度が下がっているということもあります。
とくに注意すべきなのは、ほとんどのケースで
「入金機が認識した金額=正しい金額」として処理されてしまう
という点です。
仮に金額にズレがあっても、そのまま銀行口座に入金されてしまう可能性があるのです。
のようなトラブルを未然に防ぐには、「紙幣計数機」で事前に売上金の合計金額を確認するのが最も確実で、効率的な方法です。
売上金を入金機に投入する前に、「いったいどの方法で金額を確認すればよいのか?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
ここでは、「手作業」と「機械(紙幣計数機)」の2つの方法について、それぞれの特徴を整理します。
以下のような業態では、手作業での計数が現実的な選択肢となることがあります。
毎日の売上が数万円程度の小規模飲食店や個人経営の小売店
現金決済が少なく、主に電子マネーやクレジット決済を導入している店舗
手順はシンプルで、以下の通りです:
所要時間は数分〜10分程度ですが、人件費と時間のコストがかかる点は否めません。
次のようなケースでは、紙幣計数機の導入が強く推奨されます。
・売上が1日10万円を超える(紙幣が数十枚〜数百枚になる)
・複数台のレジがあり、それぞれで締め作業が必要
・レジ締めが深夜帯に及び、夜間手当の発生や人件費が高騰している
紙幣計数機を使えば、以下のような明確な業務改善効果が得られます。
・10秒程度で正確に紙幣をカウントできる
・誤差ゼロで複数レジの締め作業が一気に終わる
・夜間作業が短縮でき、25%増しの夜間人件費を削減
紙幣の枚数が一定以上になる場合や、スタッフの負担を軽減したい場合には、紙幣計数機の導入が最も効果的な選択肢です。
紙幣計数機を選択するには、大きく分けて3つのポイントがあります。
大量の紙幣を数えている途中でエラー紙幣が混入すると、一般的な機種では計数が止まってしまいます。例えば:
・紙幣が折れている
・汚れが付着している
・破損している
こうしたエラーが発生すると、紙幣を取り除き、再びスタートする…という無駄な手間が発生します。
そこでおすすめなのが「2ポケット式」の紙幣計数機です。これは:
・正常な紙幣 → 計数ポケットへ
・エラー紙幣 → リジェクトポケットへ
と分けて処理できるため、計数を止めずに作業を継続可能です。
一部の計数機は、金種(1万円札・5千円札など)ごとに分けて投入しなければなりません。これは業務を非効率にする原因の一つです。
おすすめは、「金種混在でも自動で金額を集計できるタイプ」です。これにより:
・紙幣を分ける手間ゼロ
・異種混入によるエラー発生も回避
特にレジごとに締め作業を行う必要がある現場では、大幅な時間短縮とヒューマンエラーの削減が期待できます。
業務用として紙幣計数機を使う場合、毎日数百〜数千枚の処理に耐える連続稼働の安定性が欠かせません。
安価な機種や信頼性の低い製品では、以下のようなトラブルが頻発する可能性があります:
・紙幣詰まりで中断
・異音・動作不良
・センサーの読み取りミス
こうしたトラブルは、業務効率化どころか逆に作業の遅延とストレスを引き起こす原因にもなります。
当社の紙幣計数機ジェットチェッカーは、
・両替商
・パチンコホール
・行政機関
など、一日中ハードな使用が求められる現場で多数の導入実績を誇ります。
2ポケット式で混合金種一括計数/仕分け対応、さらに安定性・耐久性に優れた設計で、入金機トラブルの“事前対策”として高く評価されています。