JETCHECKERコラム編集部
店舗型のビジネスをされている方は、少なくとも一度は「レジに入力されている金額より、実際にレジに入っている現金が少ない」という「レジの違算」に直面したことがあるかと思います。レジの違算が発生すると、店長も従業員もその対策に時間が終われるだけでなく、従業員との間の信頼関係にも影響します
以下では、レジの違算を減らすための根本対策を紹介します。
レジの違算を減らす前に、なぜレジの違算が起こるのか考えてみましょう。
レジ入力は正しく行われ、計算ミスやおつり渡し間違えはないが、従業員がレジからお金を盗んでしまった場合です。
レジのシフト交代のたびに、レジを締めて、レジのドロワー内の現金と、レジに入力された数字が一致しているかを確認していれば「誰がシフトで入ったときに、現金が少なかったか」が分かります。しかし、営業終了後に一日一度レジ締めを行っている場合は、誰かを特定できません。このようなスキに付け込んで、現金を抜く誘惑に負けてしまう従業員は、実は多いのです。
お客様から受け取った現金を計算間違いしてしまい、気づかずに入金してしまった場合です。
例えば、お客様が「9,000円」をレジ係に渡し、レジ係も「9,000円」としてドロワーに入金したが、実は8,000円しかなかったというケースを想像してみてください。この場合、レジ締め時に「1,000円足りない」ことが判明します。
なお、数え間違いはレジ係の作業中だけではありません。レジを締めた後にドロワー内の紙幣・貨幣をチェックする際にも数え間違いは生じるため、こちらも注意が必要です。
お客様におつりを多く渡してしまう、または少なく渡してしまう場合です。
お客様におつりを「3,000円」渡すところを、誤って「4,000円」渡してしまった場合、お客様はおつりが多いことに気が付いても「言わなければばれない。ラッキー」と、そのまま1,000円多く持って帰ってしまうことがあります。
商品の代金、お客様から受け取った金額はどちらも正しいが、レジに間違った金額が入力されてしまった場合です。
例えば、「500円」の商品を販売する際、お客様から「500円」をもらって正しく決済されたのだが、レジには間違って「600円」と入力してしまった場合です。この場合、レジ締め時に「レジ入力と現金を比較すると、現金が100円足りない」ということになります。
レジ入力やおつりを渡す時、またはレジ締めの時に、紙幣や硬貨を紛失してしまった場合です。
特に、レジにお客様が何人も並んでいるときに、お金を落としてしまったがすぐに見つからない場合に多発します。この場合、レジ係は「後で探して拾おう」と思いますが、レジ対応に追われてそのまま忘れてしまい、自分のシフトが終わった後に、別のレジ係に引き継いでしまい、結果レジ締め時に「足りない」ことが判明します。
ミスや不正が発覚したときに 「それは誰がレジを触っていた時に発生したのか」を可視化することで、ミスと不正に対する抑止力となります。
“誰が” がわかるようになれば、従業員はミスをしないようにより注意深くなり、不正行為の抑止にもつながります。
監視カメラも抑止力としては良いのですが、カメラでわかるのは “疑わしい” ということだけで、お金をポケットに入れたなど、余程わかりやすい不正 でなければ発生ポイント (誰が) を明らかにすることはできません。
特に金銭授受に関するミスの場合、録画データから違算の原因となった金銭授受を特定するのは極めて困難です。
適切なタイミングでレジ点検を行うことにより違算の発生を確実に減らせます。
“点検”とは違算を確定する作業のことです
ではなぜ定期的な点検によりなぜ違算の発生を減らせるのか。
それは「点検の度に違算を確定させることで、レジ担当者のミス・不正を抑止できるから」です。
具体的な点検作業は3つのステップで実施します。
「担当者専用のマイドロワー」 の準備が重要なポイントです。
マイドロワーに対して担当者本人が適切なタイミング (STEP.01 / STEP.02) で点検を実施すれば、どのレジ担当者のときに違算が発生したかを正確に確定することができます。
この手順で行っているのは「レジ担当者の責任範囲を明確にする」事に他なりません。
レジ担当者の責任範囲を明確にすることにより、担当者は緊張感と責任感を持ったレジ業務を行うようになります。
この緊張感と責任感がミスや不正行為の抑止に大きな効果を発揮します。
【STEP.1 】マイドロワーに釣銭準備金を用意
【STEP.2 】[レジ開局点検] マイドロワー内の釣銭準備金を確定
【STEP.3 】[レジ交代点検2] マイドロワー内の現金有高を確定次のレジ担当者はSTEP.1から始める
効果的に、そして継続して点検作業を行うには、短時間で正確に点検を行える事が重要になります。
点検結果が不正確では意味がないことはもちろんのこと、なにより点検に手間がかかっていると作業そのものが億劫になり習慣とならないからです。
忙しい現場で定期的な点検を継続して実施するためには、点検作業が簡単かつ短時間に行える事が重要であり、そのためには紙幣計数機による点検が必須となります。
短時間で正確に点検・精算を行うには紙幣計数機を使う必要があるのは当然ですが、どんな紙幣計数機でも良いわけではありません。
レジ点検・精算業務を行う紙幣計数機は、次の機能を全て搭載している事が推奨されています。
※ 当社の紙幣計数ジェットチェッカーはすべてのモデルで下記の全機能を標準搭載しています。
紙幣計数機を使ったレジ点検の具体的な方法について、以下のページで詳しく説明しています。
当記事と併せてぜひご覧になってください。