JETCHECKERコラム編集部
アメリカ ドル (USD) 紙幣の新旧について、券面肖像画の大きさにより以下の2つの分け方をする事があります。
呼び方 | 発行年 |
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スモールヘッド (small head) | 主に1990年以前 |
ビッグ ヘッド (big head) | 1990年より後 ※ 1ドル・2ドル紙幣は現在もスモールヘッド紙幣です |
実際の紙幣の画像を御覧ください。
左下の20ドル紙幣がビッグヘッド紙幣、それ以外の3枚がスモールヘッド紙幣になります。
1990年以前に発行されたスモールヘッド紙幣にはたくさんの種類の偽札が存在します。
一見して偽札とわかるものから非常に高精度の偽札まで存在しますが、これらスモールヘッド紙幣の確実な偽札判別は以下の理由で大変困難です。
真券スモールヘッド紙幣は下表の点でばらつきがとても多く (低品質)、それが原因で真券判定そのものが大変困難になっています。
表に書かれている特徴は典型的な偽札の特徴でもあるため、偽札を厳密に判別しうよとするほど真券紙幣を偽札として誤判別する頻度が上がってしまうからです。
真券スモールヘッド紙幣のばらつき | |
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セキュリティ機能 | 紙幣に施されたセキュリティ機能が少ない |
紙質 | 紙幣により紙質が極端に異なる |
印刷位置 | 印刷位置が中央から大きくずれている紙幣が存在する |
両替ショップや金融機関等の紙幣判別を行う現場では、以下3パターンのスモールヘッド紙幣運用を行っています。
最低限の真贋判定で全ての金種 (1, 2, 5, 10, 20, 50, 100ドル) のスモールヘッド紙幣を受け入れます。
この運用は偽札がほんとど無いか非常に少ない事がわかっているとき採用される方法です。
1ドル紙幣と2ドル紙幣のみ最低限の真贋判定を行い、それ以外の金種は無条件にリジェクト判定 (真券判定無し)
1, 2ドル紙幣の肖像画は現行紙幣においてもスモールヘッドなので受け入れる (最低限の真贋判定を行う) が、それ以外の金種の紙幣については受け入れない (無条件にリジェクト) 運用です。
この運用は偽札が存在する可能性があるときに採用される方法です。
スモールヘッド紙幣の買取を行わない (両替ショップの場合)
両替ショップの場合は、スモールヘッド紙幣の買取そのものを行わない場合があります。
可能であればこの方法が一番安全な運用方法です。
ジェットチェッカーは上記3運用パターンのどれにも対応できます。